7/8(火)今回は伊豆半島ジオガイドの男性1名をお迎えし、伊豆大島の1日ジオツアーをご案内しました。プロの視点も交えながら、大島ならではのダイナミックな地形と歴史をじっくり巡る、濃密な1日となりました。
◆最初の一歩は「赤禿(あかっぱげ)」から
午前中最初のスポットは、三原山の南東斜面に広がる「赤禿」。伊豆半島ガイドさんも「ここはスコリア丘なんだ!!」と驚かれていました。玄武岩質のスコリアや、風によって削られた地形の成り立ちなど、地質談義にも花が咲きました。ハマカンゾウのオレンジが青空と海に映えますね〜。


◆圧巻の「地層大切断面」へ
続いては、大島のランドマークともいえる「地層大切断面」へ。
先ほど見た赤禿とは対照的に、整然と重なる火山灰層が切り取られたように現れています。
数万年にわたる噴火の記録を目の前に、地層の色や厚さの違いに注目しながら観察。この地面の下にも地層が続いている?などまだまだ気になることはたくさん。

◆港町の風情、波浮港をそぞろ歩き
地層を離れてかつて火口湖だったという波浮港へ。火山活動が海との関係性にも大きく影響している様子を現地で解説しながら、港町の風景を楽しみました。潮の満ち引きやミニ地層が見学できる地層ロードを歩いてみたりと人と自然の関係がにじむ町並みにも興味を持たれていました。



◆裏砂漠へダイブ!
大島のハイライトの一つ「裏砂漠」へ。三原山への登山以外でも山の雰囲気も感じることができます。
風によって吹き飛ばされたスコリアでできた、まさに「日本で唯一の砂漠」。広がる黒い大地に立ち、風と火山の力を五感で体感いただきました。町中と違い風がとても涼しかったのでしばし座って雑談をしました。人も少なくゆったりできるいい時間になりました。



◆不思議な伝説もある、波治加麻神社
波治加麻神社へもご案内。日忌様伝説や火山とそこに暮らす人々との営みが少し感じられる場所です。社殿まで歩いてゆっくりと見学したりしました。


今回は、ジオガイド同士ならではの深い対話もあり、とても充実したツアーとなりました。他地域のジオガイドさんと交流する機会は無かったので色々な話ができてとても楽しかったです。
同じ火山帯にある伊豆半島と伊豆大島ですが、成り立ちや地形の見え方にはまた違った魅力があります。今後とも情報交換していきたいですね!またのご来島おまちしております〜
ではまた。
かんちゃん
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