VCP for TOKYO Tourism「伊豆大島フィールドワーク」

ガイドログ

2/28まるで「春」が前倒しでやってきたかのようなポカポカ陽気でした。本日は、武蔵野美術大学が主導するプロジェクト「VCP for Tokyo Tourism(東京観光価値創造プロジェクト)」のフィールドワークとして、受講生や関係者の皆様をご案内しました。

今回のテーマは、まさに今の観光や生き方のキーワードでもある「再生 / Regenerative」地球のダイナミズムを間近に感じる伊豆大島で、深い対話が生まれた1日の様子をレポートします。


🧭 伊豆大島に刻まれる「4つのサイクル」

今回のガイドでは、大島の成り立ちを単なる「火山の歴史」としてではなく、以下の4つのフェーズが循環するストーリーとしてお話ししました。これがただ順番通りに来るサイクルではなく誕生→発展、再生→誕生、破壊→誕生などメッシュ状に関連していることを感じて欲しく今回はご案内しました。

  • 誕生: 海底からマグマが噴き出し、島としての産声をあげた瞬間。
  • 破壊: すべてを飲み込み、既存の価値観をリセットする噴火。
  • 再生: 溶岩の隙間から命が芽吹き、多様性が戻ってくる「Regenerative」な力。
  • 発展: その厳しい自然を愛し、文化を紡いできた人々の暮らし。

🌿 「再生の一本道」から「裏砂漠」へ

案内コースは、大島温泉ホテルからスタートし、火山と生命のせめぎ合いを象徴するルートを選びました。

1. 再生の一本道

かつての溶岩流の上に、植物たちが再び根を張り、森へと戻ろうとする過程が見れる一本道。

ここでは「元に戻る(Sustainability)」のではなく、「より豊かに進化する(Regenerative)」ことなども歩きながら議論を交わしました。参加者の感性豊かな視点には、ガイドの私もハッとさせられることが多かったです。

2. 裏砂漠:五感で地球を受け止める

最後は、日本唯一の「砂漠」表記である裏砂漠へ。

ここではあえて言葉を止め、「大地に寝転んでみる」という時間を設けました。さあ寝転んでみてください!という掛け声をしなくても皆さん急に静かになり自然と寝転び始めたのが印象的でした。

  • 背中で感じるスコリアの粒の質感。
  • 遮るもののない空の広さ。
  • 地底から伝わってくるような(気がする)微かな振動。

しばらくの間、静寂の中で大島を体全体で受け止める。

「観光」という枠を超え、自分たちもまたこの大きな循環の一部なのだと、細胞レベルで感じるひとときとなりました。


Regenerative Tourismの未来

今回のフィールドワークを通じて、伊豆大島が持つ「破壊と再生」の物語は、これからの観光の価値を創造する上で非常に強力なコンテンツになると確信しました。

ただ景色を見るだけでなく、そこにある「生命の記憶」に触れ、自分自身の内側も少しだけ新しく(Regenerative)なって帰る。そんなツアーの形を、これからも模索していきたいですね。

また伊豆大島でもお待ちしております!

ではまた。

かんちゃん

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