雨の港町を歩く 〜波浮港さんぽツアー〜

ガイドログ

10月25日(土)朝からしとしとと小雨の降る一日。この日は東海汽船さん主催の波浮港お散歩ツアー、20名のお客様をご案内しました。雨に煙る波浮港の町並みは、晴れの日とはまた違った趣があり、どこか時間がゆっくり流れているように感じます。


見晴台からスタート、波浮港を一望

ツアーはまず「波浮港見晴台」からスタート。眼下に広がる港の円形の地形と、かつて栄えた町並みを一望できます。噴火で出来た地形から港への発展を説明しました。雨に霞む港もまた情緒たっぷりで、皆さんカメラを構えながら静かにその景色を味わっていました。


灯台と上の山地区を巡る

次に向かったのは「竜王崎灯台」。かつての戦跡跡や波浮の海を見守るように建つ白い灯台は、雨空の中でも存在感抜群。潮風と灯台の組み合わせが、まるで古い映画のワンシーンのようでした。

その後は上の山地区へ。昔ながらの家並みが残り、今も人々の暮らしが息づいています。
途中で立ち寄った「旧甚の丸邸」では、波浮港が漁業や商いで栄えた当時の面影を感じることができました。噂のトイレも豪華〜と驚いてくれました。


高林商店でほっと一息

雨に少し濡れた体を温めるように、「高林商店」で小休憩。木造の店構えや店内の雰囲気が懐かしく、皆さん思わず「こういう雰囲気、落ち着くね」と微笑まれていました。お土産なども各自ご購入いただけました。


踊り子坂を下り、港の中へ

次は「踊り子坂」へ。この坂道は、文学と歴史が交わる場所。石段をゆっくり下ると、目の前に港の街並みが広がります。私のお気に入りフォトスポットもご紹介。

港では、当時の面影を残す建物が点在。さらに「中通り」を歩きながら、解説とともに、明治から昭和にかけての賑わいを想像しました。波浮港が人と海でつながっていた時代の記憶をたどる、静かな時間でした。

波浮比売命神社へ

ツアーの最終地点波浮比売命神社へ。禰宜さんからお話を聞く機会もいただき神社や波浮港の成り立ち、ヤマトタケル伝説との繋がりなども聞くことができ参加者の皆様もわくわくする時間となりました。


雨も似合う波浮港

雨の中でのツアーとなりましたが、波浮港の町はしっとりとした情緒に包まれ、参加者の皆さんからは「雨も似合う港町ですね」との声が。潮の香りと歴史の残り香が漂う半日、波浮港の奥深い魅力を感じていただけたと思います。何より路線バスで移動してツアーをするかたちが見えたので企画する際も色々と参考になりました〜。またお泊まりでも遊びに来てください。

ではまた。

かんちゃん

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